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学習障害について知る ⑦(周囲の理解の重要性)

帰化
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これまで6回に分けて「学習障害について知る」というテーマで書いてきました。今回はこのテーマでは最後の投稿となります。本日は、「周囲の理解の重要性」について話していきたいと思います。

学習障害はややもすると、周囲の人々から(特に指導者から)「あの子どもは怠けているからできないんだ。」とか、「努力がたりないからできないんだ。」などの解釈をされがちです。学習障害のない子どもにも言えることですが、学習障害のこどもの中にも、もちろん、怠ける子もいれば真面目にやる子もいます。諦める子もいえば努力し続ける子もいます。

何が言いたいのかと言いますと、学習障害の子どもにおける二次的な障害によって、ネガティブな習慣がつきやすいという側面もあるのも事実です。学習障害のない子どもが1の努力をしてやっとできるものでも、障害のある子どもはそれ以上の努力が求められます。子どもはまだまだ未熟で忍耐が十分とも言えません。そればかりか、学習のモチベーションも大人の資格試験に対するモチベーションほど高いものとは言えなさそうです。

ですから、学習障害のある子どもは初めはやる気があったとしても、学習のハードルが高いために継続的に取り組むことが難しいと言えます。例えば、私たちの多くが今日中に読書感想文を英語で2枚書きなさいと言われても、たった2枚でも英語で書くとなると、諦めたくなりはしないでしょうか。(英語が堪能な方はできるのでしょうが。)

まずは、周囲の人々は学習障害のある子どもの置かれた状況を正しく理解する必要があります。支援はそこから始まると言っていいように私は思います。彼らの「困り」を正しく理解してあげるのです。

そして、支援の方法は多種多様であることも理解してほしいところです。何かを暗記するのに、書いて覚えるタイプの人もいれば、読んで覚える人、聞いて覚える人、人それぞれです。それを多くの人は理解しているのに、なぜか学校現場にいる指導者の中にはその基本的な人間における学習方法の多様性を肯定するのがいまだに難しい方もいます。

「クラス全員が黒板をノートに書いて提出しなければいけない、それ以外の方法は認めない。」という指導スタイルは、人間の学習方法の多様性を否定しているどころか、学習障害の子どもが抱える困難さに対する理解不足であり、昨今の学習指導要領でも度々謳われている「個別的の支援」の視点が欠けています。指導者はこれらの子どもへの理解をさらに深め、「個別的な支援」を通常の学級におても、当たり前のようにする環境を整えていくことが必要です。それは、教師個人レベルでの実践と同時に、学校の組織的な取り組みの両輪で行っていくことが重要です。

横山大輔行政書士事務所ホームページ – 放課後等デイサービス 行政書士 放デイ専門 (daisukeoffice.com)

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